在宅で働く障がい者の笑顔を広めたい、が原点

■「わからないことだらけ」からのスタート

㈱カラフィス 代表取締役 三井正義

大都市圏の企業にとって障がい者雇用は、「次の一手」が求められる課題になっています。

 私が責任者を務めた会社も、毎年30人を超える障がい者を採用していましたが、従来の方法では必要雇用数が確保できない状況になりました。

そこで、2016年の夏、北海道・旭川市で自治体の協力を得ながら障がい者の完全在宅勤務での雇用を始めたのです。

 

■意欲と能力を持った人との出会いで、100人超の雇用実現

 「どんな人がいるのか」「どんなマネジメントをすればいいのか」「在宅でできる仕事は何か」。わからないことだらけのスタートでした。しかし、それらはすべて杞憂でした。地方には意欲と能力を持った障がい者が数多くいました。そして、障がい者の就労を一生懸命に応援する支援者がいました。進化する通信技術は遠隔マネジメントを十分可能とするものでした。そして「こんな人がいます」と示すことができれば、人手不足に悩む現場からは「こんな仕事やってほしい」との依頼が応じきれないほど寄せられました。

 結果として3年で100人を超える障がい者の在宅雇用を実現することができたのです。

■発見「在宅は安定就労につながる」

 新たな発見もありました。自宅が安心して働くことのできる職場環境となり、WEB会議やチャットが心地よい距離感での仲間意識を醸成することで、障がい者の安定就労につながったのです。中途退職が多いといわれる精神障がい者も在宅勤務では安定的に働くことができています。

■「どこに住んでいるか」にとらわれない、障がい者の「働く」を拡めたい

 在宅勤務での雇用が進んだことで、メディアにも取り上げられる機会が増え、多くの企業が見学にやってきました。

しかし、実際の導入はなかなか進みませんでした。私が在宅での雇用を開始する前の状態同様、わからないことが多く、企業としては決断することできなかったのです。

■一社でも多くの企業とともに

100名を超える在宅者の採用で、多くの出会いがありました。採用したメンバーの働く中での笑顔が印象的でした。ただ一方、一つの会社の雇用でできることには限界がありました。 そこで私は、この「在宅での障がい者雇用」を一つでも多くの会社に広めるため、これまでのノウハウと築いたネットワークを企業に提供するカラフィスを創業しました。

カラフィスで、喜びの出会いを一層増やしていきたいと考えています。

代表取締役 三井正義

<プロフィール>

 群馬県藤岡市出身。慶應義塾大学法学部法律学科卒。 

 1986年 新卒で株式会社リクルート入社。人事教育部、広報室などスタッフ部門を7年間経験の後、紙からインターネットに急速に姿を変えつつあった求人事業の営業に異動。求人フリーペーパー・タウンワークの仙台版・金沢版を創刊の後、全国展開の事業責任者として札幌から鹿児島まで、地方のタウンワークを担当。㈱リクルートHRマーケティング 執行役員、㈱リクルートドクターズキャリア エグゼクティブマネジャーを経て20124月からリクルートグループの特例子会社㈱リクルートオフィスサポート 執行役員

2020年 ㈱リクルートを退職し㈱カラフィスを創業 

 

 横浜Fマリノスのファン。サロマ湖100キロマラソンに昨年まで6回連続出場し完走4回。ゴルフは上手にならず。