2012年4月から8年間、特例子会社の責任者を務めてきました。

 

 その間、1.8%だった法定雇用率は最終的に2.2%までに上昇、また、リーマンショック後の景気回復でグループの業績は拡大を続け、担当していた会社では毎年50人の障がい者を新規に採用する必要に迫られました。

 

「これまでのやり方では、もう限界。新たな一手が必要」。

 2016年、地方の障がい者の在宅雇用に乗り出しました。

 

 地方創生の一環で「テレワーク実証実験」を行っていた北海道旭川市が最初の舞台。「どんな人を採用すればよいのか?」「仕事は?」「マネジメントは?」。わからないことばかりのスタートでしたが、結果として全ては杞憂でした。地方には意欲と能力を持った障がい者が数多くいました。そして、障がい者の就労を懸命に応援する支援者がいました。また進化するWEB会議システムやチャットは遠隔マネジメントを十分可能とするものでした。

 

 新たな発見もありました。自宅という環境とWEB会議やチャットというほど良い距離感は、様々な障害を持つメンバーには安心の職場環境となり、結果として安定就労に繋がったのです。中途退職が多いと言われる精神障がい者もほとんど退職することなく勤務できています。

 

 最終的には80名を超える在宅の障がい者を雇用するまでに至りましたが、一社では限界があります。「障がい者が在宅で働くことを、より多くの会社に広めたい」。それまでお付き合いのあった、各地の障がい者就労支援事業者の皆さんの協力も得ながら、2020年2月、株式会社カラフィスを設立しました。

 

 設立と同時に世界を襲ったコロナ禍。「働く」が大きく変化しました。「どこで働くか」は問われない世の中になりつつあります。この流れが多くの障がい者にとって新たな「働く」との出会いになれるよう、力を尽くしたく思います。


プロフィール

群馬県藤岡市出身。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。

1986年、新卒で㈱リクルート入社。人事・広報などスタッフ部門の後、営業に異動。主に人材採用事業を担当。タウンワーク仙台版・金沢版創刊の後、全国展開の責任者として札幌から鹿児島まで、地方のタウンワークを担当。㈱リクルートHRマーケティング 執行役員、㈱リクルートドクターズキャリア エクゼクティブマネジャーを経て、2012年4月からリクルートグループの特例子会社㈱リクルートオフィスサポート 執行役員。

2020年 ㈱リクルートを退職し㈱カラフィスを創業


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