株式会社あしたのチーム(本社・東京)は、人事評価制度の構築・運用「あしたのチーム」をはじめとする人事クラウドシステムを提供しています(従業員数・200人)。一昨年から在宅の障がい者の雇用の検討を開始し、現在2名が活躍しています。
そのうちの一人Tさん(43歳)は北海道在住。30歳の時に腎不全で移植手術を受け、現在は免疫治療を続けています。
これまでの就業経験は接客業が中心でした。管理部に所属するTさんが担当してきた業務は以下です。
■勤怠入力システムの確認業務
あしたのチームでは、全社員が勤怠入力システムに出社・退社・休憩取得を入力します。Tさんが毎朝ルーティンで行う業務が、このシステムへの入力漏れがないかの確認です。漏れがあった場合は、上司に伝えて入力を依頼します。Tさんが担当する以前は管理部のメンバーが行ってきましたが、Tさんが引き継いだ早々にコロナの影響により全社でリモートワークがメインとなりました。そのため、勤怠管理の重要度が以前にも増して高まっています。
■中途・新卒採用実務
採用実務も担当してきた業務の一つです。中途採用では、面接担当者のスケジュールをスケジューラーで確認し応募者との面接日程を決定します。その後も、SPIの案内、2次・最終面接の設定をTさんがメールのやり取りで行います。
あしたのチームの新卒採用では、多いときは月に複数回、1回あたり100名以上を集めてWEBでの会社説明会を開催してきました。説明会の出欠確認、エントリーシートの提出確認などをTさんが行い、スカウトメールでの応募者掘り起しもTさんの役割でした。
この他、月末時点の各拠点の営業資材の在庫確認と結果の入力、WEB社内広報誌での出産や結婚、MVP表彰などの情報発信もTさんの担当してきた業務です。
※「企業実務」2021年3月号 在宅勤務の障がい者雇用(㈱カラフィス代表三井執筆)より抜粋・転載