リーフラス株式会社様

幅広いスタッフ業務を、地方の在宅障がい者が担当



テレワーク中の在宅勤務障がい者とは、TV会議を使って朝会を開催。
TV会議システムを使い、北海道・高知の在宅勤務者との朝会

リーフラス株式会社(本社・東京)は、企業理念として『スポーツを変え、デザインする。』を掲げ、あらゆる社会課題をスポーツにより解決するソーシャルビジネスを展開しています(パート・アルバイト社員含む従業員数・2050人)。事業拡大が続く中、一層の障がい者の雇用が必要となり、昨年から完全在宅の障がい者の雇用を開始し、現在2名が活躍されています。

 

Sさん(46才)は北海道在住。肝機能に障害を抱え、週に3回の透析が必要です。これまで土木建築の現場での仕事が中心で、事務系業務の経験はありませんでした。

Tさん(30才)は高知県在住。発達障がいで精神障がい3級の手帳を持っています。

2人の所属は管理本部人事部。上司となる人事部長の青木賢一さんは「全国展開していますが、拠点には、原則として事務業務の専従スタッフを配置していないので、各拠点から多くの書類が人事部に送られてきます。人のやることですから当然ミスもあり、チェックする項目は数多い。しかし、きちんとチェックしないと大きな影響を与えるものもあります。在宅の2人には主にこのチェック業務にあたってもらっていますが、まさに無くてはならない存在として大活躍してもらっています」と語ります。

いくつかの代表的な業務をご紹介します。

 

■マイカー利用申請業務

会社には仕事でマイカーを利用する人が数百人います。免許証・車検の更新の際は、車両利用者はその書類をPDFデータとして人事部に送付し、人事部の担当者が各システムに入力します。Sさんが中心となって、その申請メールの受付、提出資料に間違いがないかのチェック、間違いがあった場合は出し直しの依頼、そして最終的にはシステムへの入力業務を行っています。

 

 ■パート・アルバイト社員の登録書類チェック

新規事業の拡大で、新たにシステムに登録されるパート・アルバイト社員が、多い月では100名以上となります。入社にあたっては規定のフォーマットに登録する必要がありますが、ここでもチェックが発生します。住所・氏名・年齢が間違っていないか、給与の振込口座の確認、マイナンバーや扶養控除申請などが正確に入力されているか。間違いがあると、正しく給与が支払われなくなってしまう項目もあります。月初に集中して担当している業務です。

 

■システム移行の準備業務

現在、新人事システムへの移行を行っていますが、特にTさんはシステムに強く、大きな戦力となっています。クラウドを切り替えるにあたっては、実は細かな設定の見直しが必要です。例えば、電話番号。番号をそのまま入れるのか、市外局番など、いくつかの枠に分けていれるのか。細かなことですが、これらを事前に確認し準備しないと、インポートに支障が出てきます。Tさんは入社前に就労移行施設に通所していましたが、そこでマイクロソフトスペシャリストを学びました。「今の仕事はパソコンの知識が生かせているのがうれしい」と語ります。

 

 このほかにも、健康診断関連のデータチェック、社員名簿の更新、毎月の人事異動の広報など、Sさんが「1日として同じ業務で終わる日はない」というほど幅広い業務で活躍中の2人。人事部で直接の担当として2人の日々の業務をマネジメントしている若林裕さんは「スタッフの業務は幅広く、処理する業務は多量となります。その中でSさんTさんは本当に心強い存在です。今では、この業務、どうやったら2人にやってもらえるようになるだろうか、と最初に考えています。これからもより多くの在宅の障がい者が活躍できるようにしていきたいと思います」と語ってくれました。


「企業実務」2021年3月号 在宅勤務の障がい者雇用(㈱カラフィス代表三井執筆)より修正・転載


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